こんにちは。
夏が始まり、日に日に暑くなっていく今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
僕はと言えば、たまたま立ち寄ったお店で懐かしいものを見つけました。
デンプンのりです。
保育園の頃や、小学校低学年の頃に使用していたのり。
やたら使い勝手が悪く、小学校高学年になる頃にはアラビックヤマトに乗り換えられ、みなにその存在を忘れ去られる哀れなのり。
僕も幼少の頃にはずいぶんお世話になったのですが、見かけるまではすっかりその存在を忘れていました。
なんだか久しぶりだなあと眺めていると、ふとこんな疑問が頭をよぎったのです。
「デンプンのりって言うくらいだから、食べられるんじゃないのか?」
これです。
デンプン、つまりは炭水化物。
僕たち人間が生きていくために必要なエネルギーの宝庫。
ヨウ素液を垂らすと紫色になるやつ。
僕は普段、サラリーマンとして毎月マツボックリ2個の給料をいただいていますが、いつどんなことが起きて給料がドングリにランクダウンするかわかりませんからね。
いざという時に備え、お米以外にも炭水化物を摂取する術を模索しておかなくてはなりません。
まあ、この世界は食べられるものと食べられないものの二つに分けられますからね。
食べられるものは"善"で、食べられないものは"悪"です。
例えば、一見ドデカイベビースターラーメンに見えるガードレールは、食べられないので"悪"です。
ですが、幼少のお子様を温かく見守ってきたデンプンのりならば、間違いなく"善"のものに違いありません。
悪のものが幼子を温かく見守るわけがありませんからね!
というわけで、検証してみたいと思います。
まずは少量を食べてみましょう。
なんとなく僕の記憶の中のデンプンのりとは様子が違うような気もします。
こんな塗り薬みたいなのだったっけ?
のりを食べるという行為は生まれて初めてですが、食わず嫌いなだけで意外といけるんじゃないでしょうか?
だってデンプンでしょ?
お米とかジャガイモとかそんな感じのやつでしょ?
主食じゃん。
余裕余裕!
吐き気を催しました。
なんだろう、たぶん手の保湿クリームとか食べても同じ味がすると思う。
ものすっごくクリーミーで、味が無いのに甘いものが口の中に広がって、気が付くと吐きかけてました。
科学的な味がする。
とはいえ、これはそのままのものを食べてしまった結果に過ぎず、それなりの処置を施せばきっと普通に食べられますよね。
だってデンプンですもん。
そして、僕のイメージとしてはこれです。
デンプンのりを小さな器に盛っていきます。
意外と量が少ないので、すぐに無くなってしまいます。
ちなみにこちらのデンプンのりは100gのものが100円(税別)で、僕が普段食べているお米は2kgで800円(税別)です。
お塩で味付けをしていきます。
この時すでに、俺は一体何をしているんだろう・・・という疑念が頭をよぎることになるのですが、雑念にすぎないので無視をしていきます。
こちらは、本日のデンプンのりのお供。
みんな大好き日本のソウルフード、梅干し。
どんな料理でも梅干しを使用するだけで和風と名乗ることができる優れもの。
仕上げとしてそんな梅干しを乗せたものがこちらです。
あぁ、おかゆだわ。
そう、なんとデンプンのりでおかゆを作ることができるのです。
クックパッドにも載ってそう。
風邪をひいた時など、胃が弱っているときには消化に良いおかゆを食べることがありますが、この糊粥(のりがゆ)は風邪っぴきでも食べられるとても優しい"善"の食事。
エネルギーをバッチリ補給して風邪菌をやっつけちゃおう☆
僕はおかゆがそんなに好きではありませんが、この再現度は完全におかゆ。
気分は風邪という最悪のモチベーションですが、食べていきたいと思います。
いきなりしょっぱい顔をしちゃってますが、お塩が効きすぎちゃってたかな~??
風邪を引いていても塩分取りすぎちゃったら身体に毒だゾ☆
実際には口の中でものすごい不快感を感じて悶絶しています。
梅干しと一緒に食べてみました。
一瞬、あれ?普通におかゆじゃん?
と思うのですが、
少し油断すると身体が拒否反応を起こします。
ちなみに、風邪っぴきの胃が弱り過ぎててついついゲロっちゃったときのために、
洗面器も用意してます。
胃が弱ってるとき、よく枕元に置いてたなあ・・・。
風邪っぴきなので、食べるのもゆっくりになってしまいます。
設定としての風邪っぴきですが、本当に頭が痛くなってきたような気もします。
ちなみに味の感想ですが、後味だけなら完全におかゆです。
ヤバいものを食っている現実と、おかゆを食べたと判断している脳の狭間で、僕はどんどん混乱していきます。
食べ進めていくうちに、廊下のセンサー式電気が消灯してしまいました。
食欲が湧かないのは風邪だからかな?
今年24歳
ついにはうつむいてしまいました。
おいおい、ハゲちゃってんじゃねえか!!!
食べ進めていくうちに変化に気付くのですが、最初はクリーミーだったのりが、時間の経過につれて弾力性を持つのです。
柔らかくするために今まで以上に口の中で転がすため、もう口の中の不快感もマックス。
突如襲い来る身体の拒否とともに、意識ごと持っていかれそうになります。
いや、ほんと突然やってくるのよ。
なんとか気合で喉のギリギリで捻じ込むも、僕の精神はもう限界。
このまましばらく動かなくなります。
あと、食べ進めているとだんだん口の中がピリピリしてくるのです。
口の中で電気が発生しているかのように、ピリピリ、ピリピリと・・・。
だんだん、自分が何をしているのかわからなくなってきました。
この世のすべてに絶望しているかのような表情になってます。
人は食事を取ることで絶望することができるのですね。
笑えない。
28分という時間をかけ、何とか完食することができました。
ジュースを飲んでみましたが、味がしませんでした。
僕はこれからどうなってしまうんだろう。
デンプンのりは食べられるものではありませんでした。
僕としては、今後デンプンのりレシピを開発して料理界に激震を起こす予定だったのですが、"悪"ならば仕方ありませんよね。
では、だんだん胃が痛くなってきたうえ、手足が痺れてきたのでこの辺で失礼したいと思います。
二度と食わん。
あと、今日で記念すべき10記事目なので、Twitterとの連携を始めたいと思います。
僕の恥部をどんどん拡散してほしいなあ・・・。