りきすいの郷(さと)

テキスト系の記事とか、ネタ系の記事とか書きます。

スタジアムでの隊列バグ

基本的にスタジアムにはパーティの隊列1番目に位置するキャラ1人のみで参加することになります。もしも1番目が戦闘不能なら2番目、3番目、4番目とパーティ内の生存キャラへと繰り下がっていきますが、隊列を工夫することで挙動が少しおかしくなります。

以下にその方法を紹介・解説します。

 

 

まず、幽霊船にてゆうれいを仲間にします。

その後隊列を変えます。1番目は戦闘不能状態のキャラ、2番目にゆうれい、3番目以降は誰でもOKといった並びにしましょう。

この隊列にして5回戦闘を行うと、ゆうれいは成仏してパーティから離脱しますが、ゆうれいが成仏する5回目の戦闘は必ずスタジアム受付フロア内で行います。(敵をおびき寄せ戦闘を発生させるアイテムの獣招笛を使えばスタジアム内で戦闘できます。一度使えば無くなりますが、嘆きの森の闇商人から1000ルビスで購入することができます)

ゆうれい離脱後の隊列は1番目に戦闘不能キャラ、2番目が空白、3番目に生存キャラとなります。※この時マップ移動や戦闘を行うと3番目のキャラが隊列2番目に移動してしまいますので注意しましょう。

この状態で受付を行うと本来なら戦闘不能ではない3番目のキャラでスタジアムに参加するようになるはずですが、戦闘が始まると何故か隊列1番目のキャラが戦闘不能から回復して戦闘を行います。そのまま特に不具合が起こることも無く戦闘に勝利すれば賞品も獲得することができます。

戦闘が終了すると隊列3番目以降のキャラが繰り上がり、隊列内の空白は無くなっています。

 

このバグを利用すると参加資格の無いキャラを強制的に参加させることが可能になります。

例えば、キリンリーグのようにキリン系統のキャラのみが出場資格を持つリーグの場合、隊列3番目にキリンキャラを置くことで1番目に置いた戦闘不能状態である本来は出場資格の無いはずの別系統のキャラがキリンリーグに参加することができるのです。

 

 

 

さてこのバグについての解説ですが、まず第一に、条件付きのリーグに参加する場合その出場条件を満たすか否かのフラグ情報の参照先がフィールドアイコンのキャラに依存していることが大きな要因としてあります。

フィールドアイコンになるキャラはパーティ内で隊列番号の最も若い戦闘可能キャラとなり、戦闘不能キャラは除外されます。それによってこの場合は、1番目のキャラが戦闘不能なので隊列3番目のキャラが出場条件を満たしている場合は出場することができるわけですね。

 

次にゆうれいの仕様ですが、ゆうれいが成仏して離脱する時の処理は戦闘終了後にフィールド上のイベントとして発生しゆうれいがいた隊列番号のパーティ情報を空欄にするというものです。パーティ情報を空欄にしますがその空欄を埋める処理がなされません。ホテル等での通常のパーティ編成を行う時には、隊列番号の若い順から埋めていく処理がなされるのでこのように間が抜けることはありません。しかし、特殊な離脱処理がされるゆうれいを他のパーティメンバー達との間に配置するとこのようなことが起こるわけです。

通常この空欄状態はマップ移動をしたり戦闘を終了してフィールドに戻る際に内部チェックが行われて埋められるのですが、ゆうれい離脱イベントが戦闘終了した後で内部チェックを行なったさらにその後のフィールド上で発生するために、内部チェックが行われずに同マップ内で戦闘を行わなければ空欄状態を維持できるというわけです。

戦闘中にキャラがふきとばし等の技を受けて戦闘から強制離脱させられた時にもパーティ情報を空欄にしていますが、フィールドに戻る際にふきとばされたキャラをパーティに再編入させる処理を行うので空欄状態が発生しませんが、隊列順が変わっていることはありました。これは戦闘後の内部チェックによるものです。内部チェックで空欄を埋めた後からキャラを再編入しているためです。

実はゆうれい以外では他にも、作中屈指の名シーン、中盤のウサギチーター死亡離脱イベントでもゆうれい同様の離脱処理が地味に行われていますが、あちらはすぐにマップ移動をしなければならないため空欄状態を維持することができません。

 

最後にスタジアムの出場キャラを選出する際の処理ですが、ここでは分岐処理を行なっています。その内容は パーティ内で隊列番号の最も若いキャラの次が空欄か否か というもので 空欄ではない場合はパーティ内の戦闘可能キャラの中で隊列番号の最も若いキャラを選出 という処理もしくは 空欄の場合は戦闘可能の可否に関わらず隊列番号の最も若いキャラを選出する という処理がなされます。

通常の進行だとスタジアム内でゆうれい離脱直後のような空欄状態は発生しないため、隊列内でマップ上に出ているフィールドアイコンのキャラの上に空欄がある状態を想定していません。この脆弱性を突くことでこのような不自然な挙動を起こすのです。

 

 

 

それにしても違和感を感じますよね。あまりにも都合が良すぎないか?と。

ゆうれいの仕様にしてもスタジアムの仕様にしても、処理があまりにも複雑というか、もっと単純な処理にできたんじゃないかな?って。

ここからは予想ですけどこのバグ、スタッフの遊び心だったんじゃないかと思うんですよね。つまりバグに見せかけた仕様なんじゃないかなって思うわけです。そう考えると獣招笛の どんなマップでも戦闘を発生させる という仕様さえもここまで想定された上で実装された仕様だったのでは?と勘ぐってしまいます。

もしかすると他にもユニークなバグが隠れてるかもしれません。また発見できればこちらで報告したいと思いますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※この記事では最初から最後まで"無いゲーム"の"無いバグ"について書かれています。徹頭徹尾全てにおいて"無い話"ですので、どうか他所でこの話はしないようにお願い申し上げます。貴方もこちらに来たくはないでしょう?