りきすいの郷(さと)

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社会人として生きるということ

何の苦労も知らないで生きてきたように見えるかもしれないけれど、僕だって社会人なのだから毎月のノルマを抱えているわけで。

実に些細なノルマだ。コンディションさえ万全ならば月の1週目で達成してしまえるほどに。

本音を言ってしまえば、どんな些細なノルマでも抱えたくはない。だけど、それが社会人として生きるということなのだ。ぼんやりと生きていくなんて、張り合いが無くてつまらないじゃないか。

 

 

 

僕は幼い頃からよく鼻血を出す。

それはもう頻繁に出す。

 

 

 

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まあ、幼い頃は鼻くそをほじくったりなんてしていれば、その貧弱な爪でも鼻孔の粘膜を傷付けることなど容易いわけで、ある程度仕方のないことだったのだと振り返って思う。

しかし僕は24歳の現在に至るまで、頻繁に鼻血を出す男として周囲より認知されている。

 

 

 

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これは22歳の頃、朝起きてすぐの写真なのですがまあ見事に鼻血を出している。これほどまでに鼻血らしい鼻血を他の誰かが流している様を、未だかつて僕は見たことがない。

この時はあんまりにも衝撃的で感動したので、寝ぼけ眼で友人にこの写真を送り付けたところ、すぐに拡散してくれたそうです。シェアする精神、大事。

 

そんな感じで爪を切るよりも鼻血を出す方が多いものですから、いつしか僕は周囲にこのように告げ始めるわけです。

 

鼻血ですか?まあ月3は堅いですね!

 

何を戯言ほざいてんだ!みたいな空気を感じることもあるが、正直これはかなりハードルを低く見積もっている。ひどい時には月の3分の1は鼻血を見るのだ。月に3回どころの話ではない。3分の1だ。10日。

別にわざと強めに鼻をほじってみたりとか、顔面をどこかに強く打ち付けたりしてみるわけではない。むしろそういう時ほど鼻血は出ない。かと言って念じれば鼻血が出るわけでもないのだが。

例えば車で走行中に、突然鼻から唇へ伝う赤い液体の温かさを感じたとしよう。100人中99人はパニックになるだろう。そりゃそうだ。大人になれば擦り傷を負う機会も激減するし、そもそも血を目にすることもそうそう無いだろう。しかも突然のことなので着ている衣服は赤く染まるし、身体の不調である可能性も脳裏をよぎるだろう。

 

では、100人中1人は?それが僕なのだ。

なんだまたか。という具合に車内に常備してあるティッシュを数枚取り、

 

 

 

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こういう具合に挟み込むことで難を逃れ、信号などでちょっと停まった隙に慣れた手つきでティッシュを丸めて鼻孔に押し込む。言うまでもないが車の運転はハンズフリーで臨まなければならない。車を運転する全ての者が守るべきマナーだ。鼻血が出ていようと関係ないのだ。

こうして被害は最小限に抑えられる。当然、滴り落ちた血液が衣類を汚すことも無い。万が一血液が付着したとしても、洗濯機にかければ意外と目立たなくなることを知っているので、別段動じることも無い。

僕はずっとそうして鼻血と向き合ってきたのだ。何よりも鼻血に対してだけは誠実に生きてきたつもりだ。

 

鼻血ですか?まあ月3は堅いですね!

 

こうして些細なノルマを自らに課し、難なくそれをこなしてきた。

しかし今月はどうも雲行きが怪しい。

2月になってもう半月が経過していると言うのに、鼻血が出ない。

別に鼻血なんて出なければ出ないに越したことはないのだが、月3は堅いと言っているのならば月3出さなければ嘘になってしまう。月2でも嘘なのだ。

もし一度でも月3で鼻血が出ていないという実績を作ってしまえば、僕は嘘つきのレッテルを貼られ、これまで積み重ねてきた社会的信用をたちどころに失ってしまうだろう。それだけは避けねばならない。

欲を言えば5回は出しておきたいところなのだが、まずは最低限のノルマである3回。ここは確実にこなしておきたい。まずはそれからだ。

今月の稼働日数はあと13日だ。予算達成に向けて突っ走っていくぞ!

 

 

 

 

 

 

 

なんて考えていたら鼻血が出た。これはマジ。

 

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