りきすいの郷(さと)

テキスト系の記事とか、ネタ系の記事とか書きます。

疑問

10年も前のこと。

無料ホームページ作成サービス@peps!の台頭によって若者たちの黒歴史とも呼べるサイトが乱立していた。

私も例に漏れず、気になるあの子との話題作りにでもなれば良いなくらいに思って暇人、剛くんなるホームページを運営していた。

当該HPはすでに削除されているのか、検索しても引っ掛からなかったため、リンクは省略させていただく。有志の手によって見つけられて感動の再会など果たしたくもないので、決して調べないでほしい。決して。

 

さて、中学2年生の頃に空前のホームページブームがやってきた。

ある時から突然、クラスメート達から「ホムペ作っちゃった。見に来てね☆彡」みたいな旨のメールが届くようになった。

私としては、当時さほどインターネットに興味が無かったのでクラスメートがどういったホームページを運営しているのかなどどうでも良かった。プロフィールとかあったけど、本当にどうでも良かった。どうせ男子の好きな人の項目には「マジで守りてえアイツ」なんて書いてあるし、女子の体重は非公開なのだ。そんな限定的な情報に価値などない。

とは言え、プロフィールや日記、掲示板やリンク、アクセスのキリ番といった具合に様々なコンテンツを備えることができ、各々限られたシステムでできるだけ工夫を凝らしてホームページを盛り上げていた。

 

中でも当時クラスで異彩を放っていたホームページが、男子の中心メンバー7人で運営されていたリソカーンなるページだ。

それまで1人か2人で運営することが当然とされていた常識に一石を投じることとなった。実に革新的だった。

人数が多いので毎日誰かしらが日記を更新するし、ページへのアクセスを呼び込むコネクションも7人分なので、クラス内でもぶっちぎりのアクセス数を稼いでいた。内輪ネタこそ多かったが内容もそこそこ面白いものだったと記憶している。

私の暇人、剛くんも負けじと更新を続けていたが、アクセス数は思うように伸びなかった。

しかしながら、リソカーンに暇人、剛くんのリンクを掲載していただいていたので、そちらからのアクセスの流入もあり、クラスの中ではそこそこのアクセス数を持つホームページだったのではないだろうか。

 

ある日、2日に1つコメントが付けば御の字だった私の日記に、26ものコメントが付いていた。びっくりした。

よくよく読んでいくと、どうやら僕の日記のコメント欄でマジカルバナナが行われていたようだ。なんで?

マジカルバナナは日に日に盛り上がり、1週間ほど経つ頃には1記事のコメント数が100を超えた。

いっそマジカルバナナ専用のスレッドを設置すれば良いのでは?という声をいただいたので、すぐに設置した。閲覧者の意見は大事にしていきたい。些細なことかもしれないけれど、迅速な対応が大事なのだ。

 

翌日、マジカルバナナのスレはさほど盛り上がっていなかったが、今度は日記のコメント欄でしりとりが始まった。なんで?

マジカルバナナは専用のスレッドを作ったのにもかかわらず1日に3件ほどしか更新されなかったのだが、コメント欄でのしりとりは軽く50件を超えていた。

しりとり専用のスレッドも作ってしまえば良いのでは?という声をいただいたので、すぐに設置した。閲覧者の意見は大事にしていきたい。

 

翌日、再びコメント欄でマジカルバナナが始まった。なんで?

専用のスレッドでやれと。別に大したリソースではないけれど、専用のスレッドを設置するという労力を割いたのだ。割に合わないだろ。ざっけんな。

 

その後、高校入学とともに更新がストップしたのだけれど、なんやかんやでマジカルバナナとしりとりの更新はしばらく続いた。

一体誰が更新しているのだろうと気になり、別の高校へ行った中学の同級生に聞いてみたところ、中学の時はみんなやってたけど、高校行ってからは誰もマジカルバナナもしりとりもしてないとのことだった。なんで?